フィンランド語文法トレーニングブック 完走の感想
全90課を1日2課のペースで1.5ヶ月やりました。
フィンランド語について
- 何かと難しい言語と話題ですが、体感では印欧語特有の面倒さがないので気楽でした。
- とくに気楽に感じた点は、ほとんどのものが規則的、綴り字から発音を復元するのが容易(文字の対応もそうなのですが、この言語は複合語でもなければアクセントが語頭であり、格変化は語尾なので格変化のせいでアクセントが変な位置に移動したりしないのがいいですね)な点です。
- 動詞の人称変化は非常に楽ですが、そもそも動詞が時制などによって変化する種類数が多いです。スペイン語よりはまだ楽です
- 前置詞・後置詞がわかりやすいのもかなり嬉しい点です(というか、これは近い言語でも前置詞のシステムが綺麗に対応しなかったり、特にはっきりとした意味を1個持つといいにくい印欧語の前置詞特有のひどい点だと思っており、フィンランド語に限らずタタール語も韓国語も綺麗な後置詞やそれに準ずるものを持っていると思っています)
- 逆に難しい点は、とにかく上記の「規則的」が非常に複雑なパズル状態 (例: 変化させたい接辞がどの語幹につくかを判断し、主格の語末のパターンからどの作り方になるかを見極め、consonant gradationに気をつけつつほしい語幹を作る) で、一つの動詞や名詞を変化させるに至っても2点3点考慮してプロセスを経つつ正しい変化に変化させていく作業を求められ、反射的にほしい形に活用させるのは至難の技に感じます。
- 格が多い言語ではよくある、それぞれの動詞がどの格を取るかを覚えないといけない問題も健在です。しかし分格/属格以外をとる動詞は他の言語でも似たような特殊なものである場合が多く、なんとなく勘付くと思います。
- lla/ssa をどういった基準で具体的に線引きしているかは難しく、結局これは英語の in/on 問題とさほど変わらないと思います。
本について
学習の感想
- 単語は他の言語とまるっきり違うので真面目に学習するならちゃんと覚えないと詰む
- 動詞の活用種類数が多くて忘れる
- 格変化は複数分格・属格を除けば慣れる
- 他の語族の言語とまるっきり違う面白さがある上、ストレスがたまらない言語/教科書なのでぜひやるべき